難削材の旋削加工向け新チップジオメトリおよびホルダ発売
セコ・ツールズは、焼入れ鋼、超耐熱合金などの難削材のの旋削用チップジオメトリシリーズを拡充しました。PVD コーティング材種のTH1000、Duratomic® CVD コーティング材種の TH1500 で新しいジオメトリがご利用いただけます。強固な P レバークランピングと Seco-Capto 機械側取付を併せて使用できる、この新しいホルダは、大きなチップにより、重切削加工、特に延性材に適しています。
TH1000 および TH1500 の追加により、新しいチップ形状、チップブレーカおよびノーズ R の範囲が大幅に拡充されました。これにより、航空宇宙・ エネルギー ・自動車業界の加工向けに、最適なソリューションを提供できるようになりました。
TiSiN-TiAIN ナノ層ラミネート PVD コーティング材種であるため、TH1000
チップは硬度 50 ~ 62 HRCの焼入れ鋼旋削で、仕上げと断続切削を伴う加工
に優れた性能を発揮します。この材種は、Inconel 718、Waspaloy および Nimonic C263 などの超合金の長い連続仕上げと中仕上げ加工に適用できます。TH1000 チップはより高い切削速度に対応でき、セコ・ツールズの超硬材種の TS2000 および CP200、さらに CBN 材種の CBN170 と併せて、トータルな超合金仕上げパッケージを提供します。
TH1500 チップには、酸素とアルミニウムを原子レベルで操作し、コーティング特性を最適化した、セコ・ツールズ独自の Duratomic コーティングが施されています。この材種は、高い切削条件の焼入れ鋼加工や硬度 40 ~ 55 HRC の連続切削などに、優れた性能を発揮します。TH1500 材種は、ねずみ鋳鉄およびダクタイル鋳鉄の仕上げ旋削にも優れており、TK1001 および TK2001 材種を補完します。
超合金及び長い切り屑を出す鋼などの重切削粗加工をサポートするため、セコ・ツールズは、CN および SN といった大型チップを搭載する Seco-Capto P レバーホルダを発売しました。この Seco-Capto 取付のサイズは、C5 から C10、適用可能なチップサイズは CN..16/SN..19 から CN..25/SN..25 です。この P レバークランプシステムにより、チップ前面が開放されるため、切り屑の流れが最大化し、スムーズな切り屑排出が実現します。さらに、Seco-Capto P レバー ホルダーの新しいノズル設計により、クーラント圧力が最高 70 バールまで可能なので、切削領域から効率的に熱を除去できます。
これらの新しい製品の詳細については、セコ・ツールズの担当営業にお問い合わください。